はやり目の症状や種類

咽頭結膜炎と急性出血性結膜炎

 

咽頭結膜炎は、ウイルスに感染してから5~7日くらいで発症するようになります。この結膜炎はプールで感染することが多いために、プール熱とも呼ばれています。

 

 

その症状は流行性角結膜炎に比べれば軽いものであるといえますが、結膜にブツブツができるようになります。また、全身に現れる症状が強く、数日間の高熱が出たり、のどが痛くなるといった症状が現れます。発病してから5日ほどで症状は軽くなっていき、1週間~2週間ほどで治ります。

 

 

急性出血性結膜炎は、ウイルスに感染してから1日~2日で発症します。この急性出血性結膜炎は、アポロ11号が月面着陸に成功した1969年に現れたはやり目であるために、アポロ病とも呼ばれています。

 

 

その症状としては、白目に真っ赤な出血が出るのが特徴です。また、目に強い異物感や痛みがあり、目やにや涙が多量に出るといった症状が現れます。

 

 

流行性角結膜炎とその症状がよく似ているために、最初の間は両者の区別がつかないこともありますが、流行性角結膜炎は治るまでに3週間ほどかかるのに対し、この急性出血性結膜炎は1週間~10日ほどで治ります。

 

 

ウイルスが原因となるはやり目に対する治療薬は、現在のところ決定的なものはまだ開発されていません。実際の治療法としては、抗炎症剤の点眼や抗菌剤の点眼などになりますが、最も良い治療法は安静を保つことです。